ビットコインの最高値はもう間もなく更新される可能性があるとの説
- ビットコイン
- 2025.09.15.
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- ビットコインの最高値はもう間もなく更新される可能性があるとの説
ビットコインは2025年8月14日に史上最高値となる124,500ドルを記録しましたが、8月末から9月初めにかけて10万ドルを割り込むかと思われるほど下落したものの、本記事執筆時点では115,000ドル台と、持ち直している状態です。
今後、ビットコイン価格はどうなっていくのでしょう。
史上最高値が更新されてからほぼ一ヶ月経過したわけですが、このビットコインの史上最高値はもう更新されることはないのでしょうか。
今後はどのような動きになっていくのでしょう。
仮想通貨アナリスト達は今後のビットコイン価格について色々と言及しているようですが、その中でも今後まだまだ上昇する可能性を指摘する声や、もう間もなく史上最高値が更新される可能性があることを主張する声もあります。
そこで今回はビットコイン価格の上昇についてポジティブな主張やその根拠などについてご紹介しましょう。
ビットコインは最も優れた資産との主張
2025年9月12日、米国株式市場のS&P500で、終値ベースが過去最高値を更新しました。
また同日のCOMEX(ニューヨーク商品取引所)の金先物相場においても最高値を更新しており、前日比0.35%高の3686.40ドルとなっていました。
すなわち9月12日に、金融資産として多くの人が取引している株と金の両方が最高値を更新していたわけです。
一方、ビットコインは8月14日に史上最高値である124,500ドルを記録したものの、株や金が史上最高値を更新した9月12日には特筆すべき動きはありませんでした。
このことに対し、仮想通貨取引所BitMEXの共同創業者であるArthur Hayes(アーサー・ヘイズ)氏は、ビットコイン価格はなぜもっと高くならないのかを問うこと自体が間違っており、株や金が最高値を更新したことを意識する必要はないと2025年9月13日に公開されたKyle Chasse(カイル・シャッセ)氏のYouTubeインタビュー内で答えました。
画像引用:Kyle Chasse YouTube
インタビューで株や金が史上最高値を更新しているのに、ビットコインを含めた仮想通貨にはいつ大きな流入があるのかを問われたアーサー・ヘイズ氏は、その質問の前提そのものが間違っていると前置きしたうえで、こう答えています。
まずS&P500はドル建てでは上がっているものの、金価格と比較すると2008年の状態からまだまだ回復したとはいえないこと。
また住宅市場においても、金価格と比較すると同様の結果になること。
なおナスダックなどの大手ハイテク企業株は健闘しているものの、ビットコインと比較すると些細なものであることを説明しています。
そのうえでビットコインは供給が限定的であることを考慮すると、株や金と比べて最も優れた資産といえ、ビットコインの強さは常識外れであるとも述べていました。
アーサー・ヘイズ氏はその根拠を、直近にビットコインを購入した人と、数年前に購入した人との違いを説明し、ビットコインを今から6か月前に購入していた場合には申し訳ないけれども、2年や3年、5年、10年前に買った人は笑っているだろうと述べていました。
これはつまり、ビットコインの過去10年間の年間平均リターンが82.4%にも上っていることを説明していたわけです。
株や金ではこのようなリターンには到底なり得ないということです。
ちなみにアーサー・ヘイズ氏は2025年4月時点で、ビットコイン価格は年内に25万ドルにまで達することを予想していますが、その背景には上記のような根拠もあるということになります。
ビットコインの天井は12万4500ドルではないとの主張
株や金が史上最高値を更新している中で、ビットコインだけが最高値更新になっていないことから、現在の価格がビットコインの天井だと主張するアナリストも存在しますが、一方でビットコインの天井価格は12万4,500ドルではないと主張している人物も存在しています。
それがBlacknoxの共同創設者であり、Material Indicatorsの共同創設者でもあるKeith Alan(キース・アラン)氏です。
キース・アラン氏は、ビットコインの最高値は124,500ドルではなく、イーサリアムの最高値も4,950ドルではないと2025年9月13日にXに投稿しています。
画像引用:Keith Alan X
週末に向けて知っておくべきこと:
$BTCの最高値は124,500ドルではありません
$ETHの最高値は4,950ドルではありません
なぜ?
機関投資家の需要が過剰であり、その需要は増加しているからです。
連邦準備金の25bps引き下げは9月17日に予定されています。
ボラティリティは高まり、状況はより刺激的なものになるでしょう。
視野を広く持ち、草に触れて週末を楽しんでください。
引用::Keith Alan X Google翻訳
キース・アラン氏がビットコインは12万4,500ドルが天井価格ではないと主張する根拠としては、機関投資家の需要があまりにも大きいことに加え、FRB(米連邦準備制度理事会)による利下げも見据えていることを挙げています。
機関投資家の大きすぎる需要
キース・アラン氏が主張するように、機関投資家の需要は非常に膨大であるだけでなく、増え続けていることが明らかです。
下の表は、英ロンドンに本拠地を置く投資会社FARSIDE INVESTORS(ファーサイド・インベスターズ)のビットコイン現物ETFにおける流入・流出フローですが、2025年9月8日から9月12日までのわずか5日間で23億2300万ドルを超える額が流入していることが分かります。
画像引用:FARSIDE INVESTORS
FRBによる利下げが実施されるとの見通し
機関投資家による需要拡大に加え、キース・アラン氏が主張しているFRB(米連邦準備制度理事会)による利下げは果たして実施されるのでしょうか。
実はトランプ大統領は、半年も前からFRBに対して利下げを実施するよう要求していますが、9月16〜17日に開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げが発表される公算が大きいと予想されています。
もし予想通りFRBが利下げを発表すれば、ボラティリティの高まりとともに、ビットコインなどの仮想通貨市場にも大きな影響を与え、価格が高騰することが考えられます。
他の12万4,500ドルが天井ではないと主張する人物
実はキース・アラン氏以外にも、12万4,500ドルがビットコインの天井ではないと主張する人物が存在しています。
それが著名トレーダーであり、アナリストでもあるRekt Capital(レクト・キャピタル)氏です。
レクト・キャピタル氏は自身のXで、まず週足で11万4000ドルに達することができれば強気シナリオに突入したと考えられるだけでなく、今回の強気相場で最高値を更新すること。
さらに12万4,500ドルがビットコインの天井ではないとも主張しています。
ビットコインの史上最高値更新は2~3週間以内?
アーサー・ヘイズ氏が主張するように、ビットコインが年内に25万ドルに達するにはこれまでの史上最高値を更新しなければなりません。
またキース・アラン氏の主張にあるように、機関投資家からの資金流入が増えつつある現状や、FRBによる利下げが現実となった場合には、12万4,500ドルが天井価格でないとの説が信憑性を帯びてきます。
もしこの二人の主張通りにビットコインが史上最高値を更新するとすれば、それはいつなのでしょうか。
史上最高値更新のタイミングについて、トレーダーのBitBull(ビットブル)氏は2~3週間以内に更新する可能性があると2025年9月13日、Xに投稿しています。
画像引用:BitBull X
$BTCは8年間のトレンドラインを回復しました。
7月にブレイクアウトし、先月はこの重要な水準を失いました。
しかし今、強気派が力強いローソク足を閉じています。
これはBTCの勢いが非常に強いことを示しており、2~3週間以内に新たな最高値を更新する可能性があります。
引用::BitBull X Google翻訳
ビットブル氏が2~3週間以内で更新する可能性の根拠として挙げているのが、8年も続いていた長期トレンドラインを取り戻したことです。
BTC/USDはしばらくの間、このトレンドラインを下回っていましたが、現在はトレンドラインに沿って力強いローソク足を形成していることから、ビットコインのモメンタムが非常に強いことが分かります。
これにより、もう間もなく史上最高値を更新する可能性があると主張しているわけです。
まとめ
ビットコインが強気相場に突入するのではないかとの予想に加え、その根拠や史上最高値を更新する可能性について言及しているニュースをご紹介しました。
強気相場に突入するかどうかを左右するのはFRBによる利下げ発表が大きいといえるでしょう。
今のところ大方の予想としては利下げを発表することに傾いていますが、9月17日のFOMCでどのような発表がもたらされるか、注視しておく必要があります。
もちろん利下げが発表されたとしても、確実にビットコイン価格が上昇するとは限りませんが、利下げになったとすれば今まで以上の資金が仮想通貨市場に流入する可能性は高いことが考えられます。
9月17日はFOMCの発表に注目です。